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ショート スタージョン : ミニ英和和英辞書
ショート スタージョン[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ショート スタージョン : ウィキペディア日本語版
ショート スタージョン[ちょうおん]

ショート スタージョン(Short Sturgeon)は英国の航空機である。再設計と改造を繰り返したが、元々は第二次世界大戦中、高性能の雷撃機として開発されたものである。戦後に優先度が変更され、スタージョンは最初に標的曳航機として、後に対潜哨戒機として再設計された。多くの改造が施された結果、当初の有望な設計は無残でグロテスクな外観に変貌した〔Winchester 2005, p. 50.〕。
== 設計と開発 ==
ショート (S.A.1) スタージョンは、第二次世界大戦中に高性能の雷撃機として計画されていた。本機は艦上攻撃機であり、オーディシャス級航空母艦セントー級航空母艦で運用する予定であった。爆弾倉を持ち、兵装は500 lb(225kg)爆弾6発か当時の標準型航空魚雷を搭載できることが要求された。しかし、第二次世界大戦が終了すると魚雷の搭載要求は取り下げられ、大型航空母艦の計画は破棄された。
イギリス海軍は昼夜間での目視による索敵及び写真偵察用に使える双発偵察機を求めていた。そこで設計と製造を要求する、海軍向け偵察機の要求仕様 S.11/43が発行された。この要求仕様には、最大重量24,000 lb(10,800kg)まで、高さ17 ft(5.18m)(収納時)、長さ45 ft(13.71m)、幅60 ft(18.28m)(展張時)/20 ft(6.09m)(折畳み時)などの機体寸法や、動力作動の主翼折畳み機構も要求されていた。この契約は1944年2月12日ショート・ブラザーズ社との間で締結された。同社はS.38 スタージョンを改修した機体を「PR.Mk 1」として納入するよう求められた。3機の試作機を製造する予定であり、各々に「''RK787''」、「''RK791''」、「''RK794''」のシリアル番号が与えられた。
最初のショート S.A.1 スタージョン I 「''RK787''」は、1948年5月18日ロチェスター空港で初飛行を行った。試作2号機の「''RK791''」は、1946年6月7日シデナムで飛んだ。100機の量産型はキャンセルされたが、標的曳航用に改修されたS.39(S.A.2としても知られる) スタージョンとしてこの設計は生き延びた。試作3号機の「''RK794''」は、Mk 2仕様に改修され、新しいシリアル番号「''VR363''」が与えられた。
全金属製、中翼片持ち式単葉機の「TT Mk 2」は大型であったが、標的曳航任務用の特徴あるガラス張りの機首を持つスマートな外観の双発機であった。全金属モノコック構造の機体は4つの区画に分かれており、最後尾は羽布張りの片持ち式の水平尾翼と1枚の垂直尾翼、方向舵となっていた。主翼は前縁が後退角を持ち、外翼部は先細り形状になっており、外翼に装備したロールス・ロイス マーリン 140エンジンで2重反転プロペラを駆動した。2重反転プロペラによりブレード長を短くすることができ、それによりマーリン エンジンをより機体中心に寄せて装着することができた。主脚はエンジンナセル内に後方へ向けて引き込まれ、尾輪は胴体前方へ向けて引き込まれた。
戦後のスタージョンの役割は、海軍の連絡機と標的曳航機として始まった。これはプロペラ回転面やウインチよりも前方に搭乗員が座れるよう延長された機首に改修されていた。パイロットを含む2名の搭乗員は、主翼前縁辺りのコックピットに座り、機首の万能「観測員」は「航法士、無線士、標的操作員、カメラ操作員であり、機首と胴体後部の間を行ったり来たり。」していた〔Winchester 2005, p. 51.〕。5機のTT2が更に多少不恰好な「TT3」へと改装された。
スタージョンの最後の2機は、対潜哨戒機の提案モデルに改造された。これは4枚プロペラを駆動する1,147 hp (1,100 kW) のアームストロング・シドレー マンバ AS Ma3 ターボプロップ エンジンを搭載したものである。もう一つの大きな改修は、機首に、エンジンより前方に位置し、2名のレーダー操作員を収容する巨大な球状の操作室を取り付けた点であった。「デカ鼻("schnoz")」により引き起こされた重大な問題が計画を終わらせた。「ある出力状況下では、マンバ ターボプロップ エンジンからの排気が機体を不安定にし、良好な飛行特性を台無しにした。対潜哨戒任務での長時間飛行にとり、必須とされる安全な片肺飛行を行うための釣り合いを取ることが不可能であった。」〔Winchester 2005, p. 50.〕
2機のスタージョン「SB 3」試作機が当初発注され、初号機の「''WF632''」は1950年12月8日ベルファストで飛行した。片肺飛行時に釣り合いを取ることが非常に困難で、不安定であることが分かったが、これらの問題を解決する努力は何もなされず、2番目の試作機「''WF636''」が飛行する前に計画はキャンセルされた。両機共に非常に短命で、1951年には廃棄処分にされた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ショート スタージョン」の詳細全文を読む




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